『Keliʻiʻs Molokai』は、モロカイ島在住の長老ケリイ・マワエが口述で語った自叙伝的エッセイです。
私、訳者とケリイの出会いは、1999年の秋。初めて訪れたモロカイ島で、導かれるように連れて行かれたケリイの自宅。
初めて会ったとは思えないフレンドリーで物腰の柔らかいおじいちゃん、という印象。でも、ケリイから発せられる言葉の一つ一つは、当時の私の心に深く深く突き刺さりました。
数年後、当時2歳の息子を連れて、再びケリイを訪れたとき、出会った瞬間、私の目からは涙が流れていました。
理由はわかりません。大いなる自然に抱かれているようなそんな温かいエネルギーを感じたのを、今でも鮮明に覚えています。
そして、息子の頭を撫でて、「そうか、そうか、この子はいい子だ。」って。
厳しさの中に深い愛を感じられる、モロカイ島のケリイ・マワエ。
彼が語った多くのこと、ハワイのこと、子どもたちに残してゆきたいと思っていること、自然と人間の関わり方は、時間に追われ日々を過ごす現代のわたし達への警告メッセージにも聞こえます。
少し立ち止まって、古代ハワイからの教えを皆さんの生活の一部に役立てていただきたい、そんな思いで、アンクル・ケリイの承諾を得て、日本語訳をここに掲載する運びになりました。
のんびりとリラックスしながら、読み進めていただければ幸いです。全ての翻訳掲載が終わったら、デジタルブック化する予定です。
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