缶詰。

とある外資系金融会社のカンファレンスのバイリンガルナレーションで、
どうやら、当初担当していた人が、クライアントからダメ出しをくらい、
代打ピンチヒッターで急遽、請け負うことになり行ってまいりました。

ケツ持ちっすか~とか(笑)最初思ったんだけど、
これも自分の能力を試されていると思えば、受けて立とうスピリットです。笑。

今回のように、ダメ出しで急遽ピンチヒッター探せ!的な、イベント会社や主催社にとってみれば、
冷や汗の出来事で、現場では結構みんなピリピリしているわけです。
だから、多分私にお役目が回ってきたのかもしれません。苦笑。

周りの雰囲気をすこぶる明るくすることが、ある種、私の特技、というか天性ですから(笑)、

イベント企画会社も、クライアントに対して見事汚名挽回を成し遂げることができたようで、

その一端を担えたのであれば、それはそれで、ひとつお役目を全うした感じです。

原稿ありき、、のバイリンガルの仕事なので、多分、私じゃなくとも、
ある程度のバイリンガル能力のある人であれば、対応できたであろう内容ではありましたが、
それにしても、アワヤのところで、登壇している人と原稿に書かれている人が
違っていたり、肩書き間違い、基調講演タイトル間違い、、などなど、
まぁ、原稿もかなりぶっちゃけ、お粗末だった(笑)ので、ボケッとチェックなしで原稿読んでいたら、
やはり、今日も、クライアントからダメ出しをくらっていたのであろう、
・・・汗。

与えられたものを与えられたままに受け取って流していてはダメだ、ってことですね。

原稿があるから、といって安心しきっていては、100%の到達点には及びません。
原稿を書いている人が、ナレーションに熟知している人でなかった場合などは、
文法上は完璧だけれど、日本語、エイゴともに、
ナレーションとしての表現方法に「?」な点があったり、
日本語にしても、テニオハ的な部分の詰めが甘かったり、ということは多々あります。

何より、最終的には「自分の言葉」で発するわけですから、
内容的な部分はもちろん原稿に沿って的確にその内容を伝えることが要求されますが、
そのほかの付随するフレーズなどに関しては、やはり自分の言葉として
伝えてゆくほうが、聞いている人にとって最終的に「居心地の良い」ナレーションなり
司会となります。

私は、原稿が与えられても、必ずこうして、事前に自分の表現方法、また
ナレーションとしての的確な表現方法をチェックします。
必要に応じて、クライアントさんやプロダクションに原稿の変更を
提案することも多々あります。

そうした提案は、依頼を受ける立場としてはやはり勇気のいることでもありますが、
より良い結果に導くための努力であり、その案件そのもの全体を、
司会者、ナレーターの立場から成功に導きたい、と思うからです。

雇われたので雇用主の言うことを100%聞く、よりは、
そこで万が一、違和感を感じる、プロの立場として意見が生じたならば、
よりよい結果に向かって、勇気を出して相談したり交渉するコミュニケーション能力もやはり必要です。

相手の立場を責めたりすることなく、尊重しながら、プロとしての自分の意見をきちんと伝えてゆく、説得力として活かしてゆく、本当にコミュニケーション能力が問われる部分です。

これは、どの業界に従事していても共通するポイントであろうとも思いますv

嬉しかったのは、担当者の方々が、
「声がきれい、英語がきれい」と褒めてくださったのは、とても嬉しかった~♪
バイリンガル司会者冥利に尽きる言葉です。

さらに、その外資系金融会社コンファレンスで色々な著名人、専門家などが基調講演やパネルディスカッションを行ったのですが、本当にこういう人々が、グローバルエコノミックスを支えているのだ、というのを実感しましたね~。

彼らの、社会、経済を見る視点はとても私たち専門外の人間からの視点とは異なり、
それはそれは、勉強になります。
ニュースを騒がせているJALの業務縮小、経営改善対策などについても、
「JALの経営悪化の一番の理由は、マーケティングにある」。
という斬新かつ非常に理論的な意見も述べられており、大きく頷き、
なるほど~と感心しきりでした。

講演などは基本的に、同時通訳で全て進行されていたのですが、同通の方々の能力にも脱帽です。

やはり、どんな立場にいても、「一生懸命」という態度は、人々の心を動かすし、
それは、イコール、リスペクトだなぁ~ということも、今日の大きな気付きと自覚でした。

それにしても、朝5時起きで7時半には六本木ヒルズ界隈をさっそうと?(ウソ。ダラダラと、半迷子で、笑)歩き、
その後、夕方6時まで、ホテルに缶詰。
その後は、夜、お店でワークショップ開催のために急いで戻り、お話し会は延々続き10時過ぎまで。

さすがに、ぐったり肉体労働者並の疲労感です。
おやすみなさい・・・zzz

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