循環。

声を使う、ということを仕事にするようになってから、
延べ通算?20年が経過しています。
とはいえ、誰もが知っているアニメの声をしているわけでも、
誰もが知っているラジオ番組のパーソナリティをしているわけでもありません。
細々と、自分のできることを、できる範囲で、庶民レベルで(笑)、
惜しみなく自分の能力をより良い場、雰囲気の創出のために提供しているにすぎません。
今年に入ってから、そうした経験、能力、20年にわたる集大成を
これからそのフィールドで活躍したい、と思われている方々に提供するための
講座を開講しています。
これも、大々的に開講しているわけでもなく、
細々と、こじんまりとアットホームな開講です。
それでも、
教えること、自分の経験、失敗、成功、すべてを提供してゆくこと、
今後の活動に役立ててもらえるよう貢献してゆく活動は、
少なからず、私にとって変化をもたらしています。

つまり、講座を開講するようになってから、
バイリンガル司会者としての仕事の量も増えてきている、という事実。

別にそこに相乗関係があるわけではありません。

ただ、流れが循環している、という実にシンプルなことなのだと思いますが、
自分の中だけで完結していたバイリンガル司会、という能力を、
他者に還元してゆく、経験値をシェアしてゆく、その活動そのものが、
本来のバイリンガル司会者としての業務増量に逆に還元されて
戻ってきている、つまり循環している、ということに他ならないのだろうなぁ~と。

エネルギーがこうして循環している、ということを
身をもって体験している感じがします。

これは、私の場合には、バイリンガル司会、というとても限定されたフィールドの能力ではありますが、それは、基本的にすべて「Hospitality」で成り立っている職業でもあります。
一番大切なのは、
気配り、配慮、柔軟性、臨機応変に対応できる対応力、機転、コミュニケーション力です。そして、その次に、言語力、司会者能力、アナウンス能力。

だから、バイリンガル司会者でなくとも、気配り、配慮、柔軟性など、というのはどんな職業においても、兼ね備えて仕事ができると、そんな人たちのことを、つまり、
一般的には、「できる人」と呼んでいるのではないであろうか?とも思います。

その上で、その人その人の持つ特殊な技術力が加味されることによって、
人としての魅力+他者にはない技術力の統合で、「できる人」になるのではないだろうか、なんてことも思います。

技術、能力が優れていても、人としての魅力がなければ、
やはり息の長いお付き合いはできにくい。

そんなことも含めながら、講座は開講されているわけですが、

当初、講座開講にはとても抵抗があって、2年くらいそのまま放置していた時期もありました。
自分はまだまだそんな教える、というようなアレ(どれ?笑)じゃないし、
教える自信もないし、っていうか、100%自己流で培ってきた経験なんて、
自分にしか通用しないだろうし、という思い込み決めつけもあったりして。

最初に教材を作って販売してみたら、購入した方々からのフィードバック、感想がとても有難い内容ばかりで、そうか、こんな自己流で培ってきた経験も、実はきちんと自分以外の人々にも役立てることができるんだな、というのをまずは、ステップ1的に認識して、そして、STEP2で、今後は、バイリンガル司会者向け導入講座、というのを開催してみて、みなさんのフィードバックを聞き、最終的に講座を開講、という流れで、
猪突猛進、石橋をたたかずに(そもそも石橋がどこにあるか知らないような状態、、笑)、常に直感行動だけで生きてきた私にとっては、本当に、意外に慎重で消極的な展開だったのが、このバイリンガル司会者養成講座に至るまでの道のりでした。

それでも、フタを開けてみたら、前進してみたら、
そこには循環する流れ、を実体験できるご褒美がきちんと待っていました。

バイリンガル司会、ということだけにとらわれず、
私は、自分の持つ能力、技術、いろんなことを、
惜しみなく必要な人たちに提供する、シェアしてゆく大切さを
改めて実感しましたので、
これからも、その気持ちを常に持って、謙虚に、いろいろなことを発信、提供、シェアしてゆきたいと思います。

Aloha

R0011423

Sunrise @ Mt.Fuji on 2008/08/08

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