国際結婚をされる方へ。

 昨日の、びっくり新郎不在披露宴のはなし続きなのですが。
 
 今回のことは、双方にやはり少しづつ気配りが欠けていた結果引き起こしたものだと私は想っています。

 新郎は、実は、若干マリッジブルー気味でした。
 入籍自体は、昨年の早い段階で済ませていたんだけれども、挙式披露宴だけが仕事の都合などで伸びていました。
 いざ、会場を決めよう、という段階になったときに。

 主導権を握ったのは、新婦と新婦のお母さん。
 これは有る意味仕方がない。新郎は日本語をほとんど話しませんので。

 で結局決まったのは、新宿副都心の有名ホテル。
 典型的なニッポンの「ご披露宴」に手馴れているロケーションです。

 ここでも、日本の国際化の質を問われる出来事が起こっているのですが、
 ホテルのブライダルスタッフは英語が話せません。
 ですから、打ち合わせで新郎新婦2人で出掛けても、新郎には何の話をしているのか、皆目検討がつきません。
 新婦さんもがんばって通訳はしていたようですが、追いつきません。
 新婦さんの立場としての打ち合わせも多いので。(衣装とかヘアとか・・・・)。
 結果、新郎はなんだか取り残されたような気分になってきます。

 私、司会者との打ち合わせもかなり押し迫ってきてからでした。

 そのときに、それまでのそうした経緯を聞いた私は、
 新郎も喜ぶであろう、別な開催場所などを提案しました。
 今からでも遅くはないから、と。
 世間体とかそういうの以前に、主役である2人が心の底から楽しめるようなシチュエーションで開催すべきだ。と。
 
 しかし時すでに遅し。提案した新たな場所は予約でいっぱいでした。

 ということで、挙式当日まで1週間となったところでタイムアップ。
 新宿のホテルで予定通り開催となったのです。

 そして、当日。の有様は昨日書いたとおり。

 これから国際結婚を考えている方、控えている方へ。
 外国籍である新郎(または新婦さん)が、日本語への理解度が言語的に難しい段階であるならば、ぜひぜひ、がんばっていろんな些細なことでもいいので、通訳したり、教えてあげてください。

 そして、以下は私が今まで見てきた国際結婚式スタイルで注意して欲しい点です。

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 ・国際結婚式の場合の披露宴の進行は、ニッポンの伝統的な披露宴の進行に合わせる必要は「全くありません」。

 ・ホテルやレストラン、会場から披露宴の雛形フォーマットなどを渡されるとは思いますが、そのとおりに従う必要はありません。

 ※国際結婚式だからこそ!オリジナリティ溢れる、国際色豊かな、双方の結婚披露宴に根付いた文化習慣的な部分を取り入れながら、作ってゆくのが良いと思います。

 ・会場を選定するときには、ブライダルスタッフの英語力、当日の会場スタッフの英語力、なども確認したほうが良いです。(とは言え、これは、高嶺の花的な要望なのですが・・・笑)。

 ・もし、打ち合わせなどの際に、通訳をしたりする時間がない場合には、多少の出費にはなってしまうかもしれないけれど、相手のために、通訳の人を雇ってあげて!(私もそのリクエストにはリーズナブル価格で応じています。)

 ・特に、米国軍事関係者との国際結婚を考えている方へ。
 日本国内の民間のレストランやホテルよりも、ぜひ率先的に軍の施設を利用してください。
 (そのほうが、絶対的に、盛り上がりますから。)
 (例: 日本にあるのにそこはアメリカ~ New Sanno Hotel 
 もしくは、基地内のレストランなどの利用でもいいと思います。(横須賀、横田、厚木など、私も何度も基地内レストランでのバイリンガルMCを経験しています、とても楽しいです。日本の親族年配の方々も、アメリカに来たみたいな錯角を味わえるので好評です。)

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 ここ5-6年の間に、異常な勢いで増えている国際結婚を私はとってもいい兆候だと思っています。
 日本がどんどん単一民族から多民族になっていくような気がして。笑。
 というか、島国文化から、他国文化。と言ってもいいかも。

 でも、その背景には、もしかしたら、昨今の日本の離婚率の増加にも影響している可能性もあるかも・・・・笑。
 
 国際結婚の背景にはもちろん政治、経済情勢も影響を受けているのも事実。

 国際結婚の90%近くは、新婦さんが日本人、新郎が外国籍の方です。
 この15年間で、新婦が外国籍、新郎が日本人、という国際結婚式は、私自身、3件しか経験していません。

 国際結婚式のパターンは大きくわけて2つあります。
 旦那さんの仕事が、①日本の外資系企業で働いている ②米国軍事施設で働いている

 もう、国際結婚式の旦那さんが外国籍のパターンの95%は上記いずれかのどちらかです。

 ①の場合、旦那さんはある程度、日本語を理解、会話ができることが多いです。レベルの差はあれど。
  だから、どのロケーションでも、割とスムーズに物事が運びます。

 ②の場合、半分くらいの人は日本語を理解していなかったりします。だから、そういうケースに該当するカップルは、本当に心して。お互いのことを考えて進めてほしいと。思います。

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  バイリンガルMCとして、結婚式も、企業のレセプションやコンファレンス、プレス発表会なども、同じく、私は、「司会進行」という業務以上の気配りと、配慮と業務を提案しています。
 トータル的にホスピタリティが要求されます。

 だって、そのほうが断然、みんながハッピーになれる、と確信しているからに他ならないから。笑。

 その分、そこに投じるパワーとエネルギーはとてつもなくって、バイリンガルMCの仕事が終わった日の夜は、いつも本当にクタクタです。
 それでも、この仕事は本当にやりがいがあって、人々の笑顔や満足感を肌で感じられる仕事だから、やめられません。

 でも、今年は少し、方向を変えていってもいいかな、なんてことも。
 実は思っています。

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