視点

RRRRRRRR・・・・PM7時半。

先生 「ロニー君のお母さんですか〜?1年1組担任のTです〜」


私 「こんばんわ〜」
先生 「こんばんわ〜。明日よろしくお願いいたします〜」(明日は昆虫採集課外授業の助っ人参加)

先生 「ところで、今日お電話したのはですね。最近、ロニー君、お家ではどんな感じですか?」

私「はい。おかげさまで至って平和で、元気で、毎日ハッピーです!」

先生「そうですか、、実は、最近ロニー君は、宿題をやってこない日が多くて、国語も苦手なようで、どうも、、こう、、なんていうか、投げやり、、というか。そんな感じなんですけど、家では宿題とか、、お母さんのほうではどのようにされてますか?」

私「なるほどーそうですかー。」

先生「宿題とか、、家ではある、とかない、とか言っていますか?」

私「そうですねぇ。一応、私のほうで、”宿題あるならやったほうがいいんじゃないの?”という声がけはしますけど、”やりなさい、絶対に!”という命令的なことは言っていませんねぇ。”学校で出された課題は、きちんとやったほうが自分のためにはなると思う”という、アドバイスとして意見は言いますが、それを受けて、最終的に、どうするかは、あくまでも、本人に決断を任せている、、という感じでしょうか・・・」

先生「そうですか。ロニー君、元々、国語がどうも苦手、というか、まぁ、苦手、、なようで、最近では授業中も、書き取りとか途中でやめてしまったり、、いい加減に書いたりすることが多くてですね。。もう少し、がんばってもらったほうがいいかなぁ、と思うのですが」

私「なるほどー。私の認識としては、最近は、カタカナも読めるようになってきたし、その、”何”と比較をしているのかは分かりませんが、ロニー自身の進歩としては、入学してからの彼なりのがんばりは、私は素晴らしいと思っているし、褒めています。他の子供たちのことは分かりませんけれど、少なくとも、ロニーの進歩としては、すごいがんばっている、という風に認識していますし、夏休み中も、毎日ドリルや書き取りをやっていましたし、それだけでも、すごい褒めるに値することだったとも思います。ですから、1-2日宿題を忘れたことで、そのマイナス部分に目を向けるよりは、全体的な彼の成長進歩としての過程を、私は、評価していますが」

先生「もちろん。ロニー君ががんばっているのは、私も、学校で見ていて分かるのですが、ちょっと、苦手な国語とかになると、投げやりな態度が2学期になってから目だってきているもので・・・・」

私「先生のほうでは、そういう場合、親として、家庭で子供にすべきアドバイスはありますか?」

先生「そうですねぇ、できれば、苦手なものをもう少し根気良くできるように、協力していただけると・・・」

私「分かりました。努力します。ただ、”宿題を絶対にやりなさい”という命令的な発言は、私としては、あまり使いたくありませんので、自ら、宿題をする気持ちになれるよう、彼のモチベーションを上げるための”アドバイス”をもう少しがんばってみますネ、笑。」


先生「それから、もう1点ですね。ロニー君、先日、髪の毛を金髪にしてきたのですが・・・・あれは・・・・何かあったのでしょうか???」

私「いいえ?何にもありませーん♪」

先生「え〜と・・・どういう経緯で・・・金髪に・・・・」

私「へ?いや、いきつけの美容院に行って、美容師さんと相談して、金髪にしたい、ということになり、、、という感じですが・・・経緯というような大げさなものは、、、ないと思いますが・・??笑。」

先生「そうですか・・・・・・あの〜。まぁ、ロニー君の金髪は、クラスの子たちや、他の学年の子たちの間でも話題になりまして・・・・その、、、、どうかな?実際のところ、、、と思うのですが・・・」

私「えっとー具体的には”金髪で「何が」問題”なのでしょうか?」

先生「つまり、、この先、中学校とかになると、規律も厳しくなりますし、、、そういう場合には、金髪とかにはできないと思いますし、、、」


私「えっとー?もしかして小学校でもそういう規律がすでに存在していたのですか?」

先生「いえいえ、小学校では、そういう規律があるわけではありませんけれど・・・」

私「ロニーが金髪にしたことによって、誰か本人以外のほかの人に迷惑を及ぼしたり、例えば危害を加えたり、、、という状況がもし発生したのならば、それは、問題だと思います。万が一そういう状況が起きたときにはすぐに連絡をください。しかし、そうでないのであれば、しかも、小学校の規律でそうしたことを設定しているわけではないのであれば、どんな髪型にしようと、それは、子供なりの自由であるべきではないかと、、、思うのですが???いかがでしょう・・・??」

先生「うーんと・・・・・・そうですねぇ、、、、、、」

私「中学校になったら、中学生になったときに、本人が、その中学校の規律に従うべきであることを自分で認識するでしょうし、小学生の今、子供に、中学校になったときのことを説いて、金髪はオススメできない、、というのも、なんだか、子供の立場で考えると、筋が通っていないような気がするのですが・・・・。少なくとも、私はそういう観点からは、子供に意見を言うことは、本意ではありません。
しかも、おそらく、我々は、ロニーが中学校になるころには、厳しい規律の日本の中学校には行かないかもしれません、笑。
それに、2年生の xxちゃんとか、元々、金髪ですけれど、彼女がもし、真っ黒に髪の毛を染めたらやはり同じように、担任の先生から注意されるのでしょうか〜??」

先生「・・・・・・」


先生「分かりました。個々のご家庭の教育方針もあることですから、ロニー君の家でのお考えということで、分かりました」

その後、雑談をしてお電話終了〜。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


視点が違うと、考えも異なります、当然のことですが。


「違うことが当たり前」という文化が根付いていない日本ならでわの、、、、しかも、東京、、という都会の学校ならでわの、、、という感じでしょうか。どうなんでしょ?笑。
そんな私は、1組の学級委員長。ヤバイ?大笑。

先生はとってもベテランで一生懸命で、明るくって、ラーメンが好きみたいで(笑)、
ドラミちゃんみたいな先生で、素敵な女性なんです♪


それだけに「教育者の立場」「学校における風紀」に関して、あまりにも多くの固定観念が存在していて、「個」が見えにくい教育にはなっていないだろうか?


別に、ロニーが金髪にしたことを率先的に擁護しているわけでもないけど。
ただ、本当に、「彼がそうしたい」と思ったんであれば、「別にいいんじゃない?」ということでそれを認めただけの話。小学生で金髪なんて・・・・ていう観念は、どこから来るの?
生まれつき金髪の子とかはどうなの?笑。
アメリカとか、赤もいれば、青もいて(大笑)、黒もいれば、黄色もいて、、どうなの?
「日本人だから黒い髪の毛」が当たり前で、他は受け入れることが難しい。って、、、そういうことなの?
先生が、子供の金髪を認める親(私)に対して、理解に苦しんでいるのと同じく、私も、「どこに」問題があるのか、、理解に苦しんだのです。。。

私は、小学校のときの「勉強」って、そんなにがむしゃらになる必要があるのかな?と疑問に思います。いや、もちろん、勉強を好きな子供はとことん勉強がんばればいいんだ。それももちろん立派なこと。何がよくって、何がよくない、、ではなくって。どの子供も可能性に満ち溢れていて、本来、キラキラ輝く存在で。

どの子供も、その子が一番大好きなことをやればいい。親や、教育者は、その子の大好きなことを見守って、サポートするべきだと。大人の価値観で、余計なコト、言わんでもいいのだ。子供は大人が思う以上に、何が自分にとって必要かを、本当に良く知っています。本当だよ〜笑。私は、何度も何度も、そういう意味では、ロニー君に、気づきや学びを与えられています。


何事もバランスだけど。

勉強以外に、「情操」「情緒」こちらのほうが、断然、この時期の子供たちには必要に思うのですが。

「嬉しい!」「悲しい」「悔しい」「楽しい」「ありがとう」「ごめんなさい」こういう気持ちをきちんと”表現=伝達”できなければ、漢字をどれだけたくさん知っていても、引き算どれだけ得意でも、、人間としての成長には偏りが生じるのではなかろうか。

極論になるかもしれないけど、勉強は、何歳になっても、何歳からでもいくらでもやり直しが可能。

だけれども、子供の頃には子供の頃にしか培えない、育成できない、子供らしい素晴らしい情緒、感情、感性があって、そこを無碍にしてしまうと、大人になってからいくらそこに気づいたとしても、「子供時代に戻ることはできない」んだ。

そこにもっともっと教育の現場にいる人たちには「目」を向けて欲しい。本当に、本当にそう思う。

それにしても、金髪だけではなく、ロニーさんは、私が彼にプレゼントした麻とビーズでできたブレスレットを手首につけて、首には、モロカイ島のアンクルブッチが作った、鹿の角でできたゲッコーのネックレス(コレは彼にとっては、もはやお守り)つけて登校してますけど(笑)、その2点に関しては、今日の電話では、話題に上りませんでした。それはオッケーってことなのかしらん?笑。

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