本田選手のACミランの入団会見、見ていてとてもすがすがしい感じでしたね~。
彼はとてもバランスのとれた男性にお見受けします♥
今後の活躍を益々応援、期待したいものです。 本田選手LOVE
さて、本題です。
本田選手が、30分近い入団会見を全て英語で対応したことに対する、メディアなどの驚きぶりとか、
持ち上げぶりが過剰な件。笑。
あのね、
これ、
当たり前でしょ?
って、皆さん想いませんでしたか?
グローバル言語である英語で会見をする=常識
じゃないですか?
っていうと、「だって、あなたは英語がペラペラでそういう仕事をしているからでしょう?」とツッコミを入れられるのは100%ガッテン承知の助ですが・・・・ 今までは「そうなんですけど、、、ショボン(-_-;)」でフェードアウトしてたけど、今日は、言っちゃうよ~YOUたち、ちゃんと聞いちゃって~
私は常々、単一言語、単一文化の日本がもっと経済成長と文化的な発展を遂げていくために必要なのは、
日常生活の中で1億2千万人の日本人口のせめて50%、いや、1万歩くらい譲ったとして、30%くらいの人々が、日本語でも英語でも生活し、仕事ができる能力を兼ね備えているべきだと痛感しています。
そのためには、まずは日本の政治家の皆さん=立候補する人はバイリンガル必須、
総理=当然バイリンガルであるべき!
日本国内の大手スーパー、百貨店、コンビニ、量販店=当然バイリンガル対応!
大手ホテル=バイリンガル対応!(意外に英語対応できるのはフロントとコンセルジュくらいで、宴会部などは言語対応力ゼロだったりします。。。それで結構、私たち現場MCは苦労することも多いのだ。)
というところから抜本的に改革を推進して欲しい、と本当に切実に願っています。
トップダウン方式で改革をしていく必要性がある大切なことであるとも思っています。
日常レベルでは、外資系の参入や小学校からの英語授業の導入などで、私たちの年代よりは遥かに子供たちは英語に対する壁はなくなってきていますし、現在の20代、30代前半の人たちのバイリンガル率もかつてに比べりゃ、それはそれはUPUPしています。
だから、これから、どんどん変わっていくと思いますし、それはとても良い傾向だと思っています。
ところが、40代以降の「今、国を動かしている」「今、会社を背負ってグローバルに働いている」人々の英語稼働率は20代、30代層に比べると、当然低い。
現場を見ていてそれは痛感します。
テレビ局の人たちだって、もっと言うなら、俳優さんたちも、これからの時代、
日本語と英語が流暢であることは、もはや、デフォルトにしておく必要性があるアル~と思いませんか?
ハリウッド映画に出てくる日本人俳優、いつも同じじゃん!結局、他に英語の台詞を流暢に話せる人いないから!爆。
あと、付け加えるなら、
子供たちに莫大なお金をかけて、英語教室に通わせている保護者の皆さん。
子どもだけではなく、お父さん、お母さん、養育者の皆さんも子供と一緒に英語を習得せねば、お金をドブに捨てているようなものですよ。
これは断言します。
英語教室に週1回?週2回?1時間、2時間通ったところで、「生きた英語」なんて習得できません。
せいぜい、リスニング力がUPして、まぁまぁ、そこそこ喋れるようになるかな~ならないかな~という程度でしょう。
しかしそれも、普段使わなければ、能力はすぐに消えていきます。これが現実です。英語教室で習ったものを日常生活の中で使うためには同居の家族がそれに対応できなければなりません。金は惜しまぬが、自分が習うのは別問題、というわけには参りませんのよ。奥さん。 パパもママもじいじもばあばも、、、、皆で習ってくださいな。
それが面倒くさければ、英語教室に通わせるために支払っている授業料を貯金して、子供が中学とか高校になったときに、海外の学校に放り投げるために使ってください。3年間~6年間、海外で青春時代を過ごした子供は、よほどのことがない限り、生きた英語を身につけて帰ってきて、ある程度、その後日本で生活していてもその英語力を持続することが可能です。もちろん、使っていなけりゃそのうち使えなくはなるけど・・・でも、英語教室よりは断然、能力取得は著しく良いです。
ということで、
マスコミ各社などが、「すごすぎる、本田の英語会見!」とかって報道しているのを見ると、
それって、もうその時点で、
「我々には到底できないことだ」=「だからすごいんだ」というのを自覚しちゃってる証拠でしょう。
それじゃダメポなのよ~~~~~!!笑。
それが当たり前の世の中だと、テレビを見ている人々に無意識に教えているようなものではないですか。
そうではない。
そうではないのだよー
それがデフォルトではなく、バイリンガルであることが当たり前の世の中に、変化をしてゆかねばならぬ時期に私たちはすでにここ5-6年前から突入していると、現場では私自身感じてきました。
なんでそれを感じてきたかと言うと、
バイリンガルMCとして現場に出ていて、現場の英語力水準が年々上がってきているのを実感しているからです。
と、同時に、
私たちバイリンガルMCに対する要求や能力もどんどん変化を遂げて、「なんちゃってバイリンガル」ではもう、現場対応できない案件も増えてきています。それを実感しているからです。
だからここ数年は、バイリンガルMCレッスンの内容も、かなりダメ出しをする内容に変化しています。レッスンを始めた6年位前は、まだ「バイリンガル風」の人でも現場で活躍できる場がそれなりにありましたが、ここ数年は、それもかなり難しい状況です。ごまかしがきかない、現場が増えてきているからです。
その中でも、当然、運営会社やクライアントや、政治関係閣僚関係の皆さんは、どっこい日本語一本背負いで、現場を仕切っている場合もあります。
国際的な催しもの、イベントにおいて、めちゃくちゃバイリンガルなスタッフばかりの現場と、日本語一本背負いオンリースタッフばかりの現場では、明らかに雰囲気も仕上がりも異なります。
両者が運悪く(?)、バランス良く2分割されているような現場は、修羅場です。大笑。
運営会社が外資系で全員外国人スタッフ、ということもあります。そんなときは、ホテルなどの例えば音響さん(日本語しか話せない、、)との意思疎通とか、本当に大変でそれだけで現場は修羅場化します。イチイチ、通訳対応できるスタッフとかが呼ばれたりとかで・・・
まぁ、バイリンガルの現場の実状はさておいて・・・・(それはまたの機会に・・・)。
要するに、何が言いたいかというと、
中国も、香港も、インド、ベトナム、朝鮮、韓国、、少なくとも東南アジア各国で英語がデフォルトで使えない国は、
日本だけではないですか。
もちろん、中にはミャンマーとか東ティモールとか、もしかすると英語がまだデフォルトになっていない国もあるかもしれません。
しかし、今や、日本は経済大国。
世界の中でも発展途上国として大きな位置を占めている国です。
なのに、使われている言語は日本語オンリー。バイリンガルで英語がデフォルトの環境で仕事をして、生活をしている人々は、まだまだ総人口に比べたら、恐ろしく少ないです。
限られた環境でしか、発展していないのが現状。
私が目指したいのは、そこではなく、
主要都市どこに行っても英語が通じる環境作り。
名古屋の駅前のセブンイレブンに行って、英語で話しかけても英語で返事が来る、という環境。
国内路線の飛行機会社ですら、最低限の案内(非常の際の案内とか、、離着陸時とか、、)だけバイリンガルで、
突発的なアナウンスとかは、日本語オンリー、っていう航空会社、実際に現存していますよね。あとはテープ再生で日本語、英語、韓国語、中国語、、と案内しているケース。
キャビンアテンダンドですら、原稿のある英語であれば読むことはできるけど、
オンデマンドで会話力があるかというと、100%そうではなかったりする。(国際線乗務のCAは別ですよん)。
という、、一例を出そうものなら、たぶん、この後、1時間くらいは、ここから下に、バイリンガルの環境下が当たり前になっていて良いはずなのに、整備されていない、という現場、産業、職種をズラズラと書き続けることができるくらいに、次から次へと出てきます。
最近では、海外の人たちが日本語を流暢に話すことで、英語の必要性がさらに強調されなくなってきている感もあるから、これも問題。
「お・も・て・な・し」で獲得した2020東京オリンピックの時だって、どうするんでしょうか?
何万人もの人々が東京に集結します。彼らの母国語が「日本語」である人種は、当然ながら日本人選手軍だけでしょう。それ以外の国の人々は、その国の母国+共通言語の英語、を従えて来日するわけです。
オリンピック委員会は、その辺り、どうするつもりなんでしょうか。
私たちバイリンガルや通訳者の仕事は増えるので有難いかもしれませんが、私は、そういう部分で自分たちだけが恩恵を受ける、というよりは、これをきっかけに、日本全体のバイリンガル水準が上って行ってくれることの方がよほどうれしいし、そこに到達するために自分ができることを今、より多くの人にシェアして還元してゆくことの方が、自分自身フィットします。
だ。か。ら。
マスコミ関係、メディア関係の皆さん。
どうかどうか、英語が話せること、スポーツ選手が英語で会見することが、
そんなに、すごいこと、だというような、
人々に「英語は限られたできる人にしか必要ないもの」というような認識を植え付けるような
番組構成はしないでください。
お願いしますぅ。m(__)m。
だからと言って、私が、誰よりもぬきんでて英語がスゴイかと言われれば、全然そんなことはありません。
語彙力だって、そんなにあるわけじゃない。
むしろ、東大一発合格した大学生の方が、たぶん、学問上の英語力は遥かに上でしょう。
ただ、私は、日本にいても毎日英語を使っているし、今、生きている人々と英語で生きた言葉を使って生活しています。少なくとも、それ「だけ」です。
だから、今までも、結局、そんなエラそうなこと言えるギリじゃないじゃん、って言われるのがオチだから、
沈黙してたけど、
今回の本田選手の会見後のメディア報道の切り口にはさすがに、「んー?!」と疑問が生じてしまいました。
言葉は生きています。
だからこそ。
大切に。
そして、
愛を持って。
使っていかないといけません。
それだけは、言語に関係なく、共通の概念だと私は思っています。
だから、
TOEICテストの点数がどんなに優れていても、
語彙力がどんなに高くても、暗記力がすこぶる発達していても、
そこに「愛」という感情が加味されないと、
生きた言語になっていかない。
日本語も同じ。母国語、第二言語関係ない共通の認識だと。
ノドを痛めて、ノドが象徴するものと言えば、言語。
つまり、そこにフォーカスされたというこの現状、、、
コミュニケーション力が弱っている?何か課題を与えられている?感じもしたので、
敢えて、スピークアウト!してみました。
どうかしら。これで、ノドの調子も改善してくれると良いのですが。笑。笑。笑。。。
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