7月から大阪に本社を置く外資系製薬会社のMR(Medical Representative)向けの社内ビジネスワークショップのMCを担当することになり、9月まで合計13セッション続きます。
やっと、3セッションが終了したところです。
13セッション同じ内容で、参加するMRメンバーが異なるだけで、進行そのものはほぼ日本語で、
運営とプロデューサや製薬会社のトップなどが外国籍、ということで、英語でコミュニケーション、打合せ、最終進行などが処理されるため、バイリンガル起用、となりました。
当初、オファーがあったときには、そんなに難しい内容ではないな、と言う感触だったので、私を含めて5人くらいのバイリンガルMCを提案しました。
その結果、エージェント判断で私が推薦され、クライアント決定に至った案件でした。
正直、フーン・・・・そうなのかぁ。。。でも、多分、私じゃなくても、他のMCでも大丈夫な案件だった思うんだけどねぇ、、なんて思ってましたが、
初回リハを終えたときに、
これは、他のMCでは経験値不足で大変だったかも・・・汗。を実感したのでした。笑。
エージェントが、果たしてそこまで予測をして、私を選んだかどうかは分かりませんが、
与えられる仕事内容は、与えられた者にとって、新たなる経験値となる、少し背伸びをして頑張らねばならぬ案件が必ずやってきます。
今回もそんな感じでした。
本来ならば、13回同じ内容なので、リハと初回が終われば、あとは同じことの繰り返しなので、ラクチンなハズなのですが、どうも3回目の今回が終わっても、変更に相次ぐ変更、その都度違う設定、その都度要求される色んなリクエスト、、と、、毎回何か追加、修正が入ります。笑。
そして、MCと言えども、外国人スタッフで固められた現場では、しっかりと運営スタッフの要として、
「今回はどうだった」「何が良かった、どこが良くなかった」といった全体フィードバックを常に求められます。
さらに、通常、こういうイベントで必ず存在する、MCへのQ出しディレクター、という絶対的な存在がおりませんので、常に、MCとしても、タイムキーパーを兼務しながら、
オープニングアクトのスタートを、逆に、ディレクターに「行くよ!」と目合図せねばならなかったり・・・
休憩時間がその時によって、5分なのか10分なのかの最終判断はディレクターなんだけど、
ディレクター忙しくて他のことに夢中で、すっかり忘れていたりして、
こちらから、催促して、確認しなきゃならなかったり(笑)、、と、
まぁ、色々とMC業務以外の部分で、配慮、対応せねばならぬことは目白押しです。そのすべては基本的に英語コミュニケーションで行われます。
進行は、あくまでも日本語オンリーですが・・・笑。
むしろ私にとっては、100%日本語の司会業務は、実は「苦手」です。苦笑。
15年以上前に、「日本語だけのMCは自分のキャラではない」と悟り、バイリンガルMCとしての道を開拓することにした経緯もあるので、そういう意味では、外国文化、外資企業特有の独特な雰囲気作り、とかそういうグローバル対応は全然問題ないのですが、自分にとっての、今回の力量は、「いかに洗練された日本語MCを作り上げるか」という課題を課せられている気がしてなりません・・・ww
別なスタッフが現場に入ったら、きっと、与えられる課題は、私が感じる課題とは全く逆のものだったであろうと思います。つまり、日本語司会は問題ないけど、運営上の英語でのコミュニケーションや対応力、機転、文化の違いによる配慮などに慣れるための試練が待っていた、という感じだったでしょう。
でもやっぱり、100%日本語だけのMCは、自分にとって、とても違和感があるので、
無意識に、どうしても、英語進行も途中途中で入れてしまっている、というのが実情です。。笑。
まぁ外資系製薬会社で、社長は外国籍ですので、そういう意味では、英語進行が若干でも入ることで、
雰囲気作りも担っていると思うし、MRメンバーの人々も志として、「英語を勉強する!」と掲げているメンバーも沢山いるので、
良い刺激になってくれれば・・・と思ったりしつつ、結局、自分スタイルでMCを回しています。
経験値が少ないと、何とかして自分に安心感を与えたいがゆえに、
色々と安心材料を探し出すことに必死になったりすることも多いと思いますが、
今回のように、13回同じ内容だから、最初さえがんばれば・・・という思い込みで、現場に臨んだとしても、
結局フタを開けてみたら、毎回、新しい変更がある、なんてことは想定範囲内です。
なので、
結局のところ、
「どんなリクエスト、どんなドンデン変更があったとしても、全く問題なく対応できる、という
地に足がついた”メンタル力”が最終的に、結果を大きく左右する」
と言うことなのだろうと思います。
バイリンガルMCレッスンでも、口をすっぱくして、テクニックだけではなく、
メンタルの強化に関するレッスンにも多くの時間を割いているのは、つまり、こういうことなのです。
「安心感を感じられる司会者」というのは、
どれだけ、司会者本人が、自信(自分を信じるメンタル)を持っているか、だと思いますし、
そのゆるぎない過信でない、地に足のついた自信は、イベントそのものの成功に大きく貢献します。
今回の現場で、私自身も改めて、こうしたことについて、再認識をしながら、
現場にたっています。
どの現場も、常に新しい発見と学びが存在しているのです。
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