伊香保温泉に行ってきました。
そこで偶然出会ったのが、日本にある唯一の、ハワイ王国の名残。
渋川市指定史跡にもなっている、「旧ハワイ王国駐日代理公使、ロバート・W・アルウィン別邸」
ロバート・アルウィンさんは、現在のハワイ人口の1/3を占めると言われている日系人の基礎となった、移民を実現した人物。「ハワイ移民の父」と呼ばれていたそうです。
そのロバートさんが、毎夏過ごしていた別荘がこの場所だそうで、当時使用していた別荘の一部が保存され、中にはアルウィンさんが使っていた調度品や、当時の日本とハワイ王国の関係など、カラカウア王の非公式訪問による同盟国要請の経緯などが書かれた文書もあり、非常に興味深い場所でした。
アルウィンさんは、1881年に来日して以来、1925年に81歳でこの世を去るまでの44年間、日本で駐日代理公使として尽力を注ぎました。
その間、カラカウア王が来日して、ハワイと日本は移民協約を締結。
その後、1893年にハワイ王国が崩壊した年までの12年間に、3万人近い日本人をハワイへ移民として送りました。その功績からハワイ移民の父としてその名を永久に残しています。
日本在住中に日本人女性イキさんと結婚し、長女、ソフィア・アラベラさん誕生。後に、アラベラさんは、伊香保の別荘を開放し、地元の人たちに勉強の面倒をみるようになり、その経験を元に、アメリカで研究をし、帰国後、東京にアルウィン学園を創設しました。現在も、この学園は、アルウィン学園として発展しています。
ハワイ王国の名残が、こうしてここ日本に、間接的にでも、残っている、、というのはとても感慨深いものがあります。
まさに、現在のハワイと日本の関係の基盤を創り上げた人がここにいたのです。。
今では、米国準州となっているハワイですが、
この史跡は、ハワイがハワイ王国であった頃の名残。。
本当に。
その歴史の重み。
ハワイにとっては、激動の時代だった頃のこと。。
アルウィンさんは、現在、青山墓地に永眠されているそうです。
とても素敵な場所でした。質素で素朴ながらも、激動のハワイ王国の時代を凝縮して垣間見ることのできる場所です。
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